八ッ場ダムに対するマスコミの姿勢

八ッ場ダムの建設に巡る問題を
政府(強い立場)と住民(弱い立場)として
対決姿勢を煽って、視聴者をひきつけて面白がるマスコミ。
なぜ反対なのか、なぜ賛成なのか
深く掘り下げず、面白可笑しく煽るだけ煽って、
ネタが下火になれば、飽きたオモチャを放り出すように
問題をそのままにほうたらかしにする。
その姿勢は、そろそろ止めにしないかとさえ思う。

住民は、政府に突然に建設を始める、中止すると言われ
翻弄され、個人的感情にはかわいそうと思うが、
そのかわいそうだからダムを建設してやれよ、という事とはまた違う。
何千億という強大な資金(税金)を、カワイソウダカラという感情でつぎ込まれては、
たまったものではない。

暴論を覚悟で言ってしまえば、
かわいそうという論理から、
水俣病問題」「被爆者問題「沖縄問題」「北海道先住民問題」
その他モロモロの諸問題を
すべて弱者が被害をこうむっているので、かわいそうだから
税金全てを投入しなさいと言われれば、誰でもハタと止まるはずだ。

そのダムにこれから先、巨額な資金を後何千億次込んでよいものか。
一部の利権屋が潤うだけで、完成した後の
これから先にかかるイニシャルコスト(税金)は大丈夫か。
八ッ場建設を中止した後に、住民に支払う賠償金と建設費用とでは
どちらが得か。

色々と見なければならないダムの後ろ側に潜んでいる問題を
マスコミは引きずりださなければならないのに、
「視聴率が取れれば、それでいいや」という
脳停止な報道の仕方を上記でも書いたが
本当にそろそろ止めた方が良い。
中立でなくてもいいから、何が問題で、どうした解決策があるのか
提案できる組織へと変わって欲しいと願う。